エアコンは、室内の空気を取り込む際にカビやダニを含んだほこりも一緒に吸い込んでいます。
長年使用しているエアコンの内部にはこのほこりがどんどん蓄積されていくため、一定量を超えると、黒い塊となって吹き出し口からポロポロ落ちてくることも…!
今回は、そんなエアコンのほこり対策について解説します。
効果的なフィルター掃除の方法もご紹介しますので、ぜひ参考にされてください。
目次
エアコンからほこりが落ちてくる原因
エアコンのフロントカバーの下にはほこりをキャッチするためのフィルターが設置されています。
徐々にフィルターに溜まっていったほこりは、エアコンから送り出される風に乗って、また室内へと飛散します。
そしてその飛散したほこりをまた吸い込むといったように、ほこりは空気の流れとともに室内とエアコンを循環し続けています。
フィルター掃除を怠ると、細かなほこりが寄せ集められ、そこに湿気が合わさることで目視できるサイズの黒い塊に変化します。
黒い塊が落ちてくるようになったら、フィルターはすでに限界を迎えているサインと考えましょう。
フィルター掃除をしていても、ほこりを完全に防ぐのは難しい
ちなみにフィルター掃除をまめにしていても、ほこりは少しずつ蓄積されていきます。
ほこりには目に見えないほど小さな形状のものや花粉などの細菌も混ざっていて、それらがフィルターの目の隙間をくぐり抜けてしまうこともあるんです。
フィルターをくぐり抜けた小さなほこりや花粉は、フィルター下の熱交換器に付着。
さらに、熱交換器で発生した結露をほこりが取り込むことで、汚れとしてこびりついたり、カビを増殖させたりといった悪影響をもたらします。
とくに、古いエアコンや使用頻度の高いエアコンは要注意!
フィルターの劣化や運転時の振動によって、よりほこりを溜め込みやすくなっています。
エアコンのほこりがもたらす5つの悪影響
エアコンのほこりを放っておくと、様々なリスクが生じます。
深刻な健康被害へと発展する可能性もあるため、小さなお子さんや高齢者、ペットのいるご家庭は特に注意しましょう。
- アレルギー症状・アトピーの悪化
- 喘息・呼吸器疾患
- カビによる悪臭
- 電気代の高騰
- エアコンの故障
ほこりにはカビやダニ、花粉などのアレルギー物質が無数に含まれているため、鼻炎や目の痒みなどのアレルギー症状や、息苦しさや喘息といった呼吸器疾患をもたらします。
他にも、ガンや食中毒、シックビル・シックハウス症候群による頭痛・眩暈との因果関係も認められているように、カビは私たちの想像以上に恐ろしい細菌なのです。
またほこりの蓄積によって、冷暖房の運転効率が落ちて電気代が高くなったり、エアコンが故障してしまったりといったリスクも誘発します。
エアコンのほこり対策に効果的な掃除方法
このように、エアコンのほこりを放置すると、健康面でも経済面でも大きな損失を被ります。
ほこりを溜め込まないためには、定期的な掃除が最も効果的!
ここからはほこり対策に有効な掃除方法についてご説明していきます。
フィルターの掃除方法
用意するものは以下の3点です。
掃除機・新聞紙・乾いたタオル
フロントカバーを開けたら、フィルターを設置したまま掃除機で大まかなほこりを吸い込みます。
このひと手間によって、フィルターを外す際のほこりの飛び散りを防ぎます。
ほこりを簡単に落したらフィルターを外して床に敷いた新聞紙の上に置き、さらに細かいほこりを吸い込んでいきます。
この時、フィルターが裏表逆になっていないことを確認してください。
裏面から掃除機をかけてしまうと、フィルターの目詰まりの原因になります。
月に1度水洗いを行うと、さらに効果はアップ!
浴室のシャワーを使って、今度はフィルターの裏面から水をかけていきます。
臭いや汚れが気になるようなら台所用の中性洗剤を水で薄めて使って構いませんが、基本的には水洗いだけでも十分です。
水洗い後は綺麗なタオルで水気を取ったら、水分が完全に飛ぶまでしっかり陰干ししましょう。
吹き出し口の掃除方法
用意するものは以下の3点です。
ガーゼ・割り箸・消毒用アルコール(エタノール)
吹き出し口のほこりやカビは、ガーゼのような柔らかい布を使って拭き取っていきましょう。
手が届かない奥の汚れには、お掃除棒(ガーゼを巻いた割り箸など)があると便利です!
カビ臭さが気になる場合は、消毒用アルコール(エタノール)スプレーを使うのもおすすめです。
掃除が終わった後は、30分間ほど送風運転を付けておきましょう。
エアコンをしっかり乾燥させることで、カビ予防に繋がります。
内部の掃除はエアコンクリーニング業者に依頼!
定期的に掃除を行っていても、ほこりの蓄積を100%防ぐのは不可能です。
またお掃除機能付きエアコンを使っている場合も、自動で掃除するのはフィルター部分のみなので、内部のほこりを取り除くことはできません。
エアコン内部に溜まったほこりは、エアコンクリーニングで取り除くしかありません。
エアコンクリーニングは本体を分解しなければならないため、分解の知識や経験に加え、専用の工具、室内の養生も必要です。
自分で無理に行おうとすると、漏電・感電・発火の恐れがあるため必ずプロに依頼しましょう!
エアコンのほこりを予防するには
最後に、エアコンのほこり予防についてもご説明します。
下記の3つのポイントを参考に、部屋にほこりが飛び散らない環境作りを心掛けてみてください。
1.室内の掃除|ほこり予防のポイント
壁や床、家具に付着したほこりは、人間が動くことで空中に飛散します。
これをエアコンが吸い込まないようにするためには、掃除機がけやモップがけが効果的です。
その際、カーテンのお掃除も忘れずに!
粘着クリーナーを使うと、カーテンの表面に付着したほこりや花粉を綺麗に落すことができます。
2.定期的な換気|ほこり予防のポイント
換気をしない部屋は、ほこりが溜まっていく一方です。
5~10分程度で結構ですので、最低でも1日1回は窓を開けて空気の入れ替えをおこないましょう。
こまめな換気はほこり対策だけでなく、臭い対策にも効果的です!
3.フィルターシートを貼る|ほこり予防のポイント
最近は、エアコン本体に直接貼って使えるエアコンフィルターシートが販売されています。
ほこりはもちろん、ハウスダストや花粉もしっかりキャッチしてくれるので、アレルギー症状にお悩みの方におすすめです。
エアコン掃除が楽になったり、嫌な臭いを防いだりといったメリットもありますよ!
エアコンのほこり対策に効果的な掃除方法|まとめ
エアコンのほこりには、健康被害の原因となるカビやダニ、花粉などが無数に含まれています。
「エアコンの風がほこりっぽい」「嫌な臭いがする」そんなサインに気付いたら、できるだけ早くフィルターや吹き出し口の掃除を行いましょう。
さらに、1年に1回のペースでエアコンクリーニングを行うことで、内部に溜まったほこりを綺麗さっぱり落すことができます!
ほこりを取り除いたエアコンは、冷暖房の運転効率が上がって電気代も抑えられるため、長い目で見るとかなりの節約に繋がりますよ♪
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