エアコンを使っていないのに、「カタカタ」「ゴソゴソ」音がする…。
それはエアコンの中にねずみが侵入したせいかもしれません。
ねずみが侵入したエアコンは、不具合や故障を引き起こすだけでなく、命に関わる感染症をもたらす恐れがあります。
今回はねずみが室内に侵入する原因や侵入経路について解説すると共に、安全な駆除方法も詳しく説明しますので、早速ご覧ください!
目次
エアコンの中にねずみが!侵入経路はどこ?
エアコンは、室内の壁に取り付ける室内機と、ベランダや庭に設置する室外機、そしてその2つを繋ぐ配管によって成り立っています。
室外機と配管は屋外にさらされているため、このどこかに隙間があると、寒さから逃れようとしたねずみが温かい室内機の中へと潜り込んでしまうというわけなんです。
民家で見られるねずみは主に3種類
住宅地で見られるねずみを大きさ順に挙げると、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類があり、これらを総称して家ねずみ(イエネズミ)と呼びます。
ドブネズミは主に、川岸や下水などの水回りに生息することが多いのですが、まれに庭や玄関先、床下などに侵入する場合があります。
一方、ドブネズミよりも小さいクマネズミ・ハツカネズミは数センチの隙間を潜り込めるため、外壁や配管のわずかな隙間から室内へと入り込んでしまうんです。
よってエアコンの中に侵入したねずみは、クマネズミかハツカネズミのどちらかと考えられます。
「もしかしてねずみ?」異変を感じたらすぐ確認
家ねずみには、気温が下がる夜間になったら家屋に侵入したり、外で手に入れた餌を屋内に持ち込んだりといった習性があります。
エアコンの室内機や室外機は熱がこもりやすいので、暖を求めたねずみが中に巣を作ってしまうケースもめずらしくはありません。
エアコンの中で何かが動いている気配を感じたら、すぐにねずみの存在を疑いましょう。
ラットサインを見過ごさないことが重要
ねずみは夜行性で警戒心が強い生物なので、日中に姿を確認することは難しいです。
一早く対処するためには、ラットサインと呼ばれるねずみの形跡を見過ごさないことが重要です。
天井からの異音・柱や家具をかじった跡・黒い足跡のような汚れ・ポロポロとした小さな黒い粒(ねずみの糞)
上記が見られた場合、パンや乾麺(パスタやうどんなど)を一口大にちぎって、エアコンの周辺に一晩置いてみてください。
数日経ってなくなっているようなら、室内にねずみが出入りしていると考えた方が良いでしょう。
エアコン以外からの侵入経路
ねずみの侵入経路はエアコンだけとは限りません。
先ほど説明した通り、家ねずみはわずかな隙間(直径2~3cmほど)があれば、どこからでも入り込んでしまいます。
エアコン以外に考えられる侵入経路は以下の通りです。
老築化した外壁や屋根にできた穴・目地割れしたタイル・床下の通気口・下水管・キッチンやお風呂場の換気扇・玄関や窓周り・ブレーカーの穴
侵入経路を特定するのは難しいでしょう。
しかし、ねずみが出入りするところはゴキブリ等の害虫の侵入経路にもなるため、外壁や水回りの隙間は定期的にチェックするようにしましょう。
隙間が合った場合は、パテでしっかり塞いでください。
テープだとねずみにかじられてしまいます。
ねずみの安全な駆除方法を解説
敷地内や屋内に巣を作られると、ねずみはどんどん繁殖してしまいます。
精神面や衛生面はもちろんのこと、外壁や室内をかじられたり、エアコンや冷蔵庫など電化製品の故障といったリスクも引き起こします。
巣を作られる前に、一刻も早く対処することが重要です。
ということで、ここからはできるだけ安全にねずみを駆除するための方法について説明します。
1.ねずみ捕りで捕獲
市販のねずみ捕りを使うと、生きたまま捕獲することができます。
ねずみ捕りには、粘着式のシートタイプとケージタイプがあり、ホームセンター等で購入できます。
室内での駆除にはシートタイプ、庭やベランダ等の屋外には雨に強いケージタイプが適しています。
侵入経路が特定できない場合は、エアコン周辺やキッチン、お風呂場やトイレ等の水回り等、複数箇所に設置しておきましょう。
2.殺鼠剤を餌に混ぜる
「生きたままの捕獲は怖い」「後処理に困りそう」という方は、殺鼠剤の使用がおすすめです。
殺鼠剤には、粉末タイプや固形タイプ、液体タイプがあり、こちらもホームセンターや量販店等で購入できます。
粉末タイプや液体タイプは、ねずみが好みそうな餌(パンやサツマイモ等の穀類)に混ぜて使います。
餌を用意するのが面倒でしたら、そのまま置くだけの固形タイプが便利です。
ねずみ捕りと同様に、エアコンの近くや水回りを中心に設置しましょう。
ねずみの死体は新聞紙とビニール袋で包んで、一般ごみとして出します。
処理する際は、必ず手袋とマスクを装着して行ってください。
3.忌避スプレー・忌避剤を使用
忌避スプレーには駆除成分は入っていませんが、ねずみが嫌いな匂いを付けることで、屋外へと追い出したり、侵入を防いだりする効果があります。
侵入経路と考えられる場所全てに忌避スプレーをしっかり撒いておきましょう。
ただし、忌避スプレーの効果は一時的です。
ねずみが匂いに慣れてしまうと効果がなくなるため、1、2の方法との併用が望ましいです。
また100円ショップやホームセンターにあるトゲトゲマットや剣山などにも、ねずみの忌避効果があります。
4.専門業者に駆除を依頼
ねずみの駆除は、心身共に負担が大きい作業です。
自分での処理に限界を感じた場合、無理せず専門業者に駆除を依頼しましょう。
ねずみが侵入しづらい住環境作りのアドバイスももらえますよ。
ねずみを駆除しても病原菌は残る
ねずみの糞尿には、多数の病原菌が潜んでいます。
エアコンから送り出される風に乗ってこの病原菌が部屋にまき散らされると、発熱や頭痛、倦怠感といった体調不良に加え、皮下や臓器からの出血、腎不全、腎症候性出血熱を発症する恐れがあります。
ねずみ駆除に成功したからといって安心するのは非常に危険です!
ねずみの駆除後は必ずエアコンクリーニング!
エアコンにできた巣や糞尿を完全に取り除くためには、本体内部の洗浄クリーニングが効果的です。
内部の掃除はエアコンを分解して行う必要があるため、必ずプロの業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。
専用の高圧洗浄機と洗浄力に優れた洗剤を使用するため、自分では落とし切れない頑固な汚れまで綺麗さっぱり取り除くことが出来ます。
さらにエアコンクリーニングには、電気代の節約効果やエアコンの寿命を長持ちさせるといったメリットもありますよ!
エアコンクリーニングなら、技術力の高さとお手頃な料金設定が魅力のおそうじ本舗がおすすめです。
洗浄力抜群の洗剤を使用しているので、ねずみ駆除後のエアコンも安心して任せることができますよ!
まとめ|エアコンから侵入したねずみの対処法
室外機や配管から侵入したねずみは、エアコン本体に巣を作り繁殖を繰り返します。
使っていないエアコンから音や気配を感じたら、一刻も早く駆除することが重要です。
自分での駆除が難しい場合は、無理せず害獣駆除業者に依頼しましょう。
放っておくと、エアコンの故障リスクに加え、最悪の場合命に関わる感染症を引き起こしてしまうかもしれません。
そして、ねずみを駆除した後はエアコンクリーニングも忘れずに行ってくださいね。
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