最近家電量販店で大きく紹介されることが多い、自動掃除付きエアコン。
「10年はお掃除する必要がありません!」とアピールされると、買うか迷っている方も多いはずです。
しかし、おそうじ機能を搭載したエアコンは通常の製品の何倍もの値段がするため、迷ってしまいますよね。
そこで今回は、自動おそうじ機能付きエアコンの必要性や、弱点などをまとめてご紹介します。
自分にピッタリなエアコンを見つけて、快適な生活を送りましょう!
エアコンのお掃除機能って必要?
ここ数年で数を増やしている自動掃除機能付きエアコン。
我々人間の代わりにお掃除してくれるのは魅力的ですが、本当に実用に足る機能なんでしょうか。
便利の裏側には必ず何か落とし穴があります。
実際に使用している方や、クリーニングの方などの声を参考にして調査を行った結果、自動掃除機能付きエアコンはまだ買わない方がいいです!という結論になりました。
自動でお掃除するエアコンにはどのようなデメリットがあるのかの前に、まずはその仕組みとプラスの面をご紹介します。
自動洗浄のメリット
2000年過ぎから登場し始めた自動掃除機能。
私たちの代わりにお掃除してくれるこの機能にどのようなメリットがあるのでしょうか。
その種類や仕組みなどから、実際に使用されている方の意見までまとめてご紹介します!
フィルター自動お掃除機能
現在市場に出回っているお掃除エアコンのほとんどは、この機能を搭載したものがほとんどです。
エアコンのお掃除を自分でする必要が無くなると思うと、かなり魅力的に思える機能かもしれません。
〇フィルター自動お掃除の仕組み
エアコンのフィルターは、室内機が部屋の中の空気を吸い込む際にその中の汚れを除去するためのパーツです。
部屋を舞っているホコリやペットの毛などが付着してしまうことで知られており、月1回ほどのお掃除が必要なことで知られています。
このお掃除を人間が行わなくてもよくなるのが、自動お掃除機能。
エアコン内部に搭載されたロボットが、運転後にフィルターの汚れを集めて綺麗に保ち続けます。
自動で取り除かれたゴミが溜まるダストボックスは、それらを定期的に自分で捨てる必要がありますが、お手入れの難易度は格段に下がりますよね。
〇実際に使っている方の声
こんなに便利なこの機能、使っている方の声をご紹介します!
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!
フィルター自動お掃除機能付きのエアコンならマジで夏場ずっと付けっ放しでも良いから最高なんだぜ_(:3 」∠)_
— tareme(FAS) (@tareme4569) July 17, 2017
一年半使ったエアコン二台のフィルターを初めて掃除。どちらも自動お掃除付きで違いはホコリレスコーティングが付いてるかどうか。一台目のあまりの綺麗さに驚いて外した直後の写真撮り忘れて軽く水に流したあとですがほとんど変わりありません。メーカーはこの機能をもっとプッシュしても良いのでは。 pic.twitter.com/6jaO1QpPe0
— らいふ@リングフィットプレイヤー (@zokulifeblog) July 24, 2020
このように、フィルター自動お掃除付きエアコンを使用していて満足な方が多数いらっしゃる模様でした。
フィルター+内部洗浄機能搭載
一部の上位グレード機種に搭載されたこの機能は、先述したフィルターだけのお掃除ではなく、我々が普段でもお掃除しにくいようなエアコン内部の汚れまでお掃除してくれます。
そのメカニズムをご紹介します!
〇熱交換器自動お掃除機能
エアコン単体でも内部までお掃除できるこの機能は、「熱交換器自動お掃除機能」と呼ばれています。
熱交換器とは、エアコンが部屋から取り込んだ空気の温度を調節するパーツです。
そもそもエアコンの内部は、湿ったままの空気が放置されることでカビなどがとても繁殖しやすい空間が広がっています。
そこで、運転後にあえて熱交換器を凍らせてその水分を一気に流すことで、内部の汚れを一掃するのがこの機能の詳細です。
汚れを洗い流した後には、徹底的に内部を乾燥させることで長い間エアコンの内部を綺麗に保ち続けることができるのです。
〇実際に使用している方の声をご紹介
では、熱交換器自動お掃除機能を搭載したエアコンを使用している方の意見をご紹介します。
かなり凄そうなこの機能は、実際どうなのでしょうか。
エアコンもそろそろ手入れしなきゃと、開けてみたけど、自動掃除機能のおかげで、フィルターも熱交換器もめっちゃきれいなまま!
— PC Watch若杉(インプレスeスポーツ部部長) (@pcw_wakasugi) September 8, 2020
ダストボックスとか、吸引フィルターは手入れ必要だけど、思ったほどは汚れてなくて、さくっと掃除完了 pic.twitter.com/48XrVXSq2Z
このように、自動熱交換器洗浄機能はかなり便利な機能のようです。
では逆に、これらの機能を搭載したエアコンを使っている・購入する方が注意しなければならない点はあるのでしょうか。
自動掃除機能付きエアコンの注意点
先ほどまでは、自動お掃除付きエアコンのメリットをご紹介しました。
光があれば影があるように、便利の裏側には何かデメリットがあるかもしれません。
実際に調査した結果をご報告します。
クリーニングしにくい
自分では除去できない汚れを落とすために、数年に1回ほどの利用が推奨されているエアコンクリーニング。
お掃除機能を搭載していない一般的な機種であれば10,000円ほどから依頼できるのですが、自動クリーニングの機能があると話が変わってしまうようです。
備え付けのエアコンが自動フィルター掃除機能がついてるんだけど、そのせいでエアコンクリーニング代が凄い高い(>o<)自動お掃除機能なんていらないよ…電器屋さんもお勧めしてなかったよ…
— Emit (@EmitsSB) July 7, 2016
具体的な料金は業者によって変わってきますが、通常タイプのエアコンの2倍弱の料金に設定されることが多いようです。
エアコンのクリーニングを頼んで、下見に来てもらったら「このエアコンは掃除できません…」と!自動お掃除機能付きってネットで見てても設定代金も高いし、面倒で業者に嫌われるのかな。
— *e_Sohta* (@e_sohta) July 21, 2011
このように、場合によってはクリーニングを断られてしまうこともあるようです。
内部洗浄の機能があると構造が複雑になっているため、全体的に清掃料金が高くなりやすいことを忘れないようにしましょう!
普段のお掃除もしにくい
ご家庭で行われる一般的なエアコン掃除といえば、フィルター掃除。
通常タイプのエアコンであれば取り外して水洗いすれば完了ですが、お掃除機能が搭載されているとそうはいかないようです。
自動でお掃除をするエアコンは、とにかく構造が複雑。
中にはフィルターどころか、カバーすら外れない商品も…
通常エアコンのパーツだけではなく、内部にはお掃除ロボットがあるため、配線なども取り外す必要があります。
また、もし自分で頑張って分解できたとしても元の姿に戻せるとは限りません。
間違った取り付け方や配線をしてしまうと、故障のリスクが急上昇してしまいます。
せっかく買った自動掃除機能付きエアコンも、自分で分解して壊してしまえば保証も使えません。
この種類のエアコンはまさに爆弾、最初からシンプルなエアコンを使った方が自分でお手入れも出来て良いと思いませんか?
特定の場所に汚れが溜まる
例えエアコン自身が内部を綺麗にすることができる機能を備えていたとしても、全ての範囲の汚れを落とせるわけではないようです。
エアコンのクリーニング。五年目にして、ドロドロでした。自動掃除機能があるエアコンでも、内部ファンの汚れは同じことだから、こうなるんだそうです pic.twitter.com/3irMOf49
— >ω< (@u_akihiro) December 7, 2012
こちらのように、ファンに汚れが溜まっていたり…
@rin_0209エアコン修理無事終了しました。外側からは掃除できない
— 新岡浩美 (@navipon) July 24, 2012
所の汚れで排水の穴がふさがりかけてました。自動お掃除機能を
過信したらだめですね。9割本体を分解したので電気屋さんじゃないと
無理なお掃除でした
流す汚れで排水穴が詰まってしまったり…などなど様々です。
自動でお掃除してくれる機能があっても、人間によるお掃除を行わなくていいわけではないということが分かります。
故障が増える
自動お掃除の機能を搭載したパソコンは、従来の機種と比べて大きくなりその分内部の機構が複雑になっています。
複雑になると、自ずと故障しやすくなることもあるようです…
ぼくら昭和世代は、7万もしたラジカセの、電動コブラトップが壊れることも。オープンカーの電動トランストップが壊れることも知っている。駆動部が多ければその分高く、メンテナンス性が下がることを経験則として知っていてなお、エアコンの自動お掃除ロボットの故障を経験してしまうのか。
— どらはい@カリカリすんなよベーコンじゃないんだから (@drivers_hi) March 26, 2020
また猫などの高所を好むペットを飼っている場合は、それが原因で故障してしまうこともあるようです。
エアコンの自動お掃除ロボットの故障で修理をしてもらいました。
— ゆかり (@yukari_mix) September 29, 2018
にゃんずの手が届かないように対策した方が良いと言われてケージを3階➡️2階に。
「にゃんかいつもと違うにゃ」
「エアコンに手が届かないにゃ💢」 pic.twitter.com/MOigLadRlU
猫などを飼育していて、尚且つこれからエアコンの購入を検討している方はエアコンをペットが届かない場所に設置するようにしましょう。
掃除機能付きエアコンは自分で掃除できる?
自動洗浄機能を搭載したエアコンは、クリーニングを依頼すると多額の料金がかかります。
そうなると頭に浮かぶのは「自分でお掃除できるのか」ということではないでしょうか。
業者に依頼せずとも自分でお掃除する方法はあるのか、ご紹介します。
自分で掃除できる?
結論から言うと、お掃除機能付きエアコンを自分でお掃除するのは不可能です。
内部が複雑なため自分で分解するのは非常に難しく、下手に解体しようとするとパーツを壊してしまう可能性があります。
また市販のエアコン洗浄スプレーは、内部の基盤などに触れる可能性があり非常に危険なので使用しないようにしましょう。
自分で掃除できないのであれば、プロに依頼して汚れを落としてもらうしかありません。
クリーニングを依頼する際の注意点
お掃除機能がない通常のエアコンであればどのような業者でも請け負ってもらえますが、お掃除機能があると気を付けなければならない点が出てきます。
エアコンの故障に直結しかけない大切なことなので、参考にしていただければ幸いです。
・料金をよく確認する
何度も取り上げましたが、自動お掃除機能付きエアコンのクリーニング料金は高額になりがちです。
少しでも節約しようと安さを重視して小規模な業者に依頼をしてしまうと、書かれていないオプション料金などが請求されてしまう可能性などがあります。
クリーニングをする際は、必ず料金が明記された業者を選ぶようにして「請求額が見積もりと違った…」のような事態を避けるようにしましょう!
・対応している業者かを確認する
自動でクリーニングをするエアコンは割と新興の製品のため、お掃除する技術を持ち合わせていない業者も多いようです。
今やだいたいのエアコンには搭載されている
— satoshi-odawara (@satoshiodawara) January 20, 2017
自動でフィルターお掃除してくれるのは良いのですが、
本格的にお掃除というかクリーニングするためには
自動おそうじ機能はメーカーの修理担当じゃないと
完全に外すのは難しいようでクリーニング業者も
自動おそうじ機能付きエアコンお断りが多く。
クリーニングを依頼する際には、必ず自分が使っているエアコンの種類を確認してから依頼するようにしましょう。
まとめ|自動お掃除機能付きのエアコンは必要?
今回は、自動お掃除機能付きエアコンの必要性やメリット、その便利さ故のデメリットなどをご案内しました。
自動でお掃除してくれるのはとても魅力的な機能ですが、まだ完璧ではないようです。
フィルターなどはご自宅で簡単にメンテナンスすることができるため、綺麗好きな方などは通常のエアコンでも事足りるかもしれません。
ただ「自分でお掃除するのはちょっと面倒くさい…」といった方などは、定期的な業者のクリーニングだけで綺麗なエアコンを使用し続けられるのでオススメです!
自分のお財布やライフスタイルなどと相談して、最適なエアコンを見つけましょう!
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