暑い時期になると出番が増えるエアコン。
しかし、いざエアコンを付けると「なぜか冷たい風が出てこない…」といったことを経験した方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は突然エアコンが冷えなくなった原因や、エアコンが冷えない時の対処法、エアコンの修理や掃除に掛かる費用についてご紹介します。
エアコンの効きが悪くなった方は、是非ご覧ください。
目次
エアコンが冷えない4つの原因
エアコンを付けても部屋が冷えない場合は故障の可能性もあり得ますが、その他にも様々な理由が考えられます。
エアコンが冷えない原因として、主に4つの原因が挙げられます。
- エアコン内部に汚れが溜まっている
- エアコンの室外機に問題がある
- 冷媒ガスが漏れている
- エアコンに対して部屋が広すぎる
ここでは、エアコンが冷えない場合に考えられる4つの原因について見ていきましょう。
冷えない原因①:エアコンの内部にホコリが溜まっている
エアコンが冷えない原因として最も多いのが、エアコン内部にホコリが溜まっていたり、汚れが付着していたりするケースです。
エアコンで汚れやすい場所として知られているフィルターやフィン。
これらのパーツは風の通り道であり、掃除をしないと汚れがどんどん溜まっていきます。
なんかエアコンの風が弱いとおもったらフィルターが詰まっていた件💧 pic.twitter.com/dJeQcIdV9J
— ヨッサム (@yoyo_samu) December 29, 2019
ホコリが溜まっていくと風の通りも悪くなるため、エアコンの冷房も効きづらくなってしまうのです。
その上、運動効率が下がることで電気代も高くなってしまいます。
フィルターの掃除は個人でも簡単にできるため、ぜひ定期的に行ってみてはいかがでしょうか。
冷えない原因②:エアコンの室外機に問題がある
ベランダなどに設置する室外機は、室内の暑い空気を外に放出する役割を果たしています。
室外機が汚れていたり周りに物が置かれていたりすると、暑い空気が十分に放出することができずに室内に逆流し、室内が冷えにくくなるのです。
また近くに枯れ葉や枝のような物が転がっていると、室外機の内部に入ってしまって故障の原因となってしまうこともあります。
加えて室外機に直射日光が当たっている場合も、熱が逃げづらくエアコンの効きが悪くなることも…
このような場合では部屋を冷やすのに余計なエネルギーを消耗することになり、電気料金も無駄に高くなってしまいます。
普段は気にすることもないであろう室外機ですが、これを機に一度確認してみましょう。
冷えない原因③:エアコンの冷媒ガスが漏れている
エアコンが冷えない原因の1つに、冷媒ガスの漏れが挙げられます。
エアコンの配管には。熱を運ぶ役割を持つ冷媒ガスが充填されているのですが、それが工事ミスなどによって漏れてしまうと温度調節が上手く行えなくなってしまうのです。
ガスが漏れているのかどうかを確認するポイントとしては、室外機の配管に白い霜が付いているかどうかという点に着目するとすぐに分かるでしょう。
室外機に予め警報器が設置されている場合は、その作動でガス漏れを発見することも可能です。
冷媒漏れが継続的に続くとガスによる体調不良や眩暈、酸欠などを引き起こす可能性があるため、冷房の効きが悪くなった上に体調がすぐれない場合は、ガス漏れを疑うことを忘れないようにしましょう。
冷えない原因④:エアコンに対して部屋が広すぎる
引っ越しやエアコンの移設を行った際によくあるのが、エアコンの限界よりも広い部屋でエアコンを使用している為効きが悪くなるケースです。
エアコンには、適切な部屋の広さが畳数で設定されており、建物が木造か鉄筋かによっても最適な畳数が異なります。
基本的に木造の方が冷えにくく、鉄筋の方が冷えやすいとされています。
例えば、適応畳数が「8畳用~12畳用」と書かれている場合、木造住宅は8畳、鉄筋住宅は12畳を目安にすると良いでしょう。
その基準よりも広い部屋でエアコンを使用してしまうと、通常以上の電力で運転して部屋を調温しなければならないため、冷えない上に電力のロスも生まれてしまいます。
去年の秋、部屋の畳数に対して明らかにパワー不足のエアコンを無理に買っていって取付の人にも「これでいいんだ」って怒鳴りつけた客。今日になって「冷えない壊れてる違うのに交換しろ」って… 見に行ったら全然壊れてない。。。
— もょもと@AT (@molyomoto_at) July 28, 2019
「最近エアコンの効きが悪いな…」と思った方は、一度自分のエアコンの対応畳数を確認してみるといいかもしれません。
エアコンが冷えない時の対処法とは?
それでは、エアコンをつけても中々冷えない場合にはどのような対策が考えられるのでしょうか。
常日頃から気を付けたいポイントや、意外な着眼点からの対処法をまとめてご紹介します。
冷えない時の対処法①:エアコン内部のホコリを取り除く
エアコンが冷えない時の対処法として、エアコン内部のホコリを取り除くこと。
特にホコリが溜まりやすいフィルターは、日頃から小まめに掃除をして綺麗な状態を保つように心掛けましょう。
エアコンのフィルター掃除は自分でも比較的簡単に行うことができ、これからご紹介する方法を月に1~2回行えばエアコンが綺麗な状態で動作し続けられます。
- 取り外したフィルターの表から、汚れを掃除機で吸う。
- 残った汚れは、シャワーなどで裏から水をかけて浮かせる。
- 浮いた汚れをいらない布や歯ブラシで取り除く。
- 完全に乾燥させて元に戻す。
このように、フィルターのお掃除は非常に簡単に行う事ができます。
ただ、掃除後のフィルターを濡れた状態のまま戻してしまうとカビが繁殖する環境を作ってしまうため、必ず乾燥させてから元に戻すようにしましょう。
冷えない時の対処法②:室外機の周りの環境を整える
エアコンが冷えない時によくあるのが、室外機の周りに鉢植えやバケツ、自転車などを置いている場合です。
室外機の周りに物があると空気を放出する妨げとなるため、室外機の周りには物を置かないように掃除を行いましょう。
また、室外機に直射日光が当たっている場合は、室外機を日陰に移動したり、すだれやグリーンカーテンをかけたりして対策をすることで、室外機の温度を下げることもできます。
室外機の内部に汚れが見える際は、掃除機などで無理のない範囲をお掃除してみましょう。
それでも異音などが無くならない場合は、自分で無理して分解するのではなく、技術のある業者を呼んで対処してもらうようにしてくださいね。
冷えない時の対処法③:冷媒ガスを補充してもらう
冷媒ガスのガス漏れが起きている場合は、ガスの補充を行う必要があります。
漏れの原因が取り付け時のミスと考えられる場合には、すぐに取り付けを行った業者に状況を説明するのを忘れないでください。
配管の腐食や経年劣化による破損の場合にも、専門業者に修理を依頼することになります。
エアコンが全然冷えなくて、業者さんに冷媒ガス補充してもらったら28.5度でも冷えすぎて凍える…:( ;´꒳`;):なにこの差w
— strawberry moon (@Feryqitous) August 3, 2020
エアコンの保証期間内であれば無償で対応してくれる場合もあるため、まずは一度メーカーに確認してみることをお勧めします。
冷えない時の対処法④:エアコンを買い換える
エアコンの限界よりも広い部屋で冷房の効きが悪い場合には、お部屋の広さ以上に適用した強さのエアコンに買い替えるという選択肢もあります。
居室の畳数に対して非力なエアコンに上記のような対策をしても、一切効果は現れません。
新たなエアコンに乗り換えることで、今までとは段違いの涼しさを手に入れる事が出来ます。
また、エアコンの吹き出し部分に箪笥のような風の妨げとなる物があると部屋の空気が循環されず冷房の効きが悪くなってしまうため、買い替えと同時にお部屋の見直しもオススメです。
お部屋の家具配置を少し変えるだけでも一気に冷えやすくなるかもしれないため、ぜひ行ってみてくださいね!
エアコンの掃除・修理に掛かる費用について
エアコンが冷えないという現象には、様々な原因があるということが分かっていただけたでしょうか。
ここで皆さんが気になるのは、実際にエアコンの掃除や修理費用はどのくらい掛かるのか、という点だと思います。
エアコン内部は精密な仕様となっており、自分で無理に掃除しようとすると部品を壊してしまったりすることもあるため、私たちのオススメはプロへのクリーニング依頼です。
掃除・修理の費用①:エアコン内部を掃除する場合
こちらは、プロのお掃除屋さんにエアコンの見える汚れから内部まで徹底的に洗浄してもらうプランとなっています。
エアコンの洗浄を行う場合の料金相場として、約10,000円~13,000円が目安となります。
また、クリーニングに掛かる所要時間は、約1時間~1時間半となっています。
この辺りの設定は業者によって様々なので、自分にぴったりな業者を探してみてくださいね!
掃除・修理の費用②:室外機を掃除する場合
室外機は掃除をしないと内部の部品にカビが生えたり、ホコリが溜まってしまったりとエアコンが効きづらくなる原因となるため、室外機は定期的に分解をして掃除を行う必要があります。
室外機を掃除する場合の料金相場はエアコンとほぼ同じの、約3,000円~5,000円が目安となります。
室外機のクリーニングはエアコンとの抱き合わせで行われることが大半であるため、お得なセット料金での実施が可能です。
クリーニングに掛かる所要時間は約1時間~1時間半が水準となっています。
掃除・修理の費用③:冷媒ガスを補充する場合
基本的にエアコンの冷媒ガスの量は、長年に渡って稼働させても不足することはありません。
しかし、取り付けを行った業者の配管連結ミスや配管の腐食、経年劣化による破損によってガス漏れが起こることがあります。
ガスの減りに比例してエアコンの性能はどんどん下がってしまうため、ガス漏れ箇所の特定・修理やガス補充は必須です。
冷媒ガス修理・補充する場合の料金相場は、約6,000円~10,000円となっているようです。
また、処置に必要な時間は、約1時間~1時間半となります。
エアコンを効率良く使うための注意点
ここまでエアコンの掃除や修理に掛かる費用についてご説明しました。
最後に「エアコンを付けても全然涼しくない…」といったことのないように、エアコンを効率良く使うための注意点について見ていきましょう。
エアコンが冷えない=故障ではない!
エアコンを付けると冷たい風が出てこなかったり、ぬるい風しか出てこなかったりする場合は、すぐに故障と決めつけないことが大切です。
そのため、「エアコンが冷えない、風がぬるい」などエアコンに困った症状が出てきた場合は次のような点をチェックしてみましょう。
場所・状態 | チェックポイント・対処法 |
---|---|
エアコンが冷えない | フィルターの状態を確認する 風の妨げとなっている物が無いか確認する |
室外機 | 室外機の周りを綺麗にする、すだれなどで室外機を陰にする 室外機の汚れを確認する、風の温度が低い時は故障を疑う 霧吹きなどで室外機に水をかける、配管に霜がある場合はガス漏れを疑う |
その他 | 冷媒ガス漏れを確認する、設定温度を確認する 風量を確認する、エアコンの使用期間と経年劣化を確認する |
1年に1度はエアコンクリーニングが必要
エアコンはホコリや汚れが溜まると、部屋が冷えなかったり暖かくならなかったりとエアコン機能が低下します。
そのため、1~2年に1度はプロのエアコンクリーニング業者に清掃を依頼して、定期的にエアコンをメンテナンスするようにしましょう。
業者にエアコンクリーニングを依頼する費用が負担となる場合は、2週間に1度は自分でフィルター掃除を行うようにしてください。
自分が行える範囲でエアコンフィルターや室外機を綺麗にすることによってエアコン機能の低下を防ぐことができ、エアコンの綺麗を長持ちさせることができます。
まとめ|エアコンが冷えない原因と対処法、修理費用について
今回は、エアコンが冷えなくなった原因や、エアコンが冷えない時の対処法、エアコンの修理費用についてご説明しました。
エアコンフィルターや室外機の掃除は自分でも簡単に行うことができます。
しかし、エアコン内部の清掃やエアコンの故障があった場合は、自分で対処せずにプロのエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
また何か不具合などがあった場合は、すぐにエアコンメーカーやエアコンクリーニングの専門業者に相談することをお勧めします。
快適な日々を暮らすためにも、正しい掃除方法で定期的に手入れを行う習慣を身に付けましょう。
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