最近、ハウスクリーニングの広告を見かけることも多いかと思いますが、一体ハウスクリーニングはどのようなサービスをしてくれるのでしょうか?
今回は「ハウスクリーニングってそもそも何?」と疑問をお持ちの方に、ハウスクリーニングとは何か、作業の内容や費用の相場、業者の選び方、注意点についてまとめました。
ハウスクリーニングの作業時間や費用を安く抑えるポイントについてもご紹介しますので、是非ご覧ください。
目次
ハウスクリーニングとは?
ハウスクリーニングとは、素人ではなかなか掃除がしにくいところや、手の届きにくいところも含めてプロの清掃スタッフが徹底的にキレイに仕上げるサービスのことです。
例えば、高圧洗浄機を使ってエアコン内部の隅々まで洗浄してくれたり、浴室のカビや水垢など、それぞれの汚れに合った洗剤で洗浄したりと「清掃のプロ」として家のあらゆるところをピカピカにしてくれます。
ハウスクリーニングはどんな時に依頼するの?
ハウスクリーニングは多くの場合、賃貸物件の退去時に居住していた人の代わりに依頼したり、空室になった部屋を次の入居者が入るまでにキレイにする目的で利用されています。
しかし、最近ではエアコンや浴室、トイレなど素人では掃除が面倒な箇所や、定期的に行う大掃除をハウスクリーニングの専門業者に依頼するといった需要が高まってきています。
マンションまたは一戸建ての家をプロの手によってキレイに仕上げてもらい、自分の時間を確保する「家事の時短術」として利用している方も多いそうです。
ハウスクリーニングの種類
ここまでハウスクリーニングとは何か、どんな時に依頼するのかということについて説明しました。
しかし、ハウスクリーニングと一括りと言っても、いくつかの種類があります。
そこで、大きく3つのハウスクリーニングの種類について紹介します。
賃貸物件の退去時に行うハウスクリーニング
賃貸物件に住んでいて引っ越しを控えている時に検討する選択肢の1つとして、賃貸物件時のハウスクリーニングがあります。
本来であれば、ハウスクリーニング費用は賃貸物件の大家さん負担となりますが、「特約」を定めることで、借主負担としているケースが多いです。
そのため、入居時に敷金を預け、退去時にその敷金の中からハウスクリーニングの費用を差し引いて清算されることが一般的な流れとなります。
空室クリーニング
基本的に空室クリーニングは自宅のクリーニングではなく、賃貸物件のクリーニングとして利用されます。
昔であれば賃貸物件に空室が出た場合、大家さん自身で最低限の掃除を済ませて、次の入居者募集することも多くありましたが、現在は管理会社が主導しているケースが増えてきたため、ハウスクリーニングの専門業者に委託することが多いです。
賃貸物件の退去時に行うクリーニングは「生活の汚れを落とすもの」に対し、空室クリーニングは「部屋をキレイに見せるもの」となります。
家事代行として依頼するハウスクリーニング
日々忙しく働く方々にとっては、体力の温存や体調管理のために家事代行としてハウスクリーニングが利用されます。
多忙な日々を送っていると、週末に1週間分の部屋の掃除と洗濯物をこなすのは、時に辛くなることもあるでしょう。
ハウスクリーニングは家事代行という形と合わせて依頼することも可能で、洗濯や買い物、料理の下ごしられなど、依頼者のライフスタイルに合わせて生活を徹底サポートしてくれます。
ハウスクリーニングの内容と時間
ここまでハウスクリーニングの種類について説明しました。
では、実際にハウスクリーニングを依頼すると具体的にどこをどのように掃除してくれるのでしょうか。
そこで、ハウスクリーニングの作業箇所や作業内容、それぞれ目安の作業時間について見ていきましょう。
主なハウスクリーニングの内容と時間
主なハウスクリーニングの作業箇所・内容・時間は以下になります。
箇所 | 作業内容 | 作業時間 |
玄関 | 玄関内部・外部の床、門扉周りの床などの土ボコリや汚れ | 約1時間半~ |
台所 (キッチン) | キッチン床・ガスコンロの黒ずんだ油汚れ 、 シンク回りのぬめりなど | 約2時間~ |
換気扇 (レンジフード) | 汚れが強い部品を分解し、洗浄 | 約2時間~ |
浴室 | 浴室・浴室乾燥機・洗濯槽などの水回り のカビや皮脂汚れ | 約3時間~ |
トイレ | トイレ・洗面所・脱衣所などの水回りのカビ・水垢・黄ばみなどを | 約1時間半~ |
ベランダ (バルコニー) | 泥や砂で黒く汚れている溝や排水口など | 約1時間~ |
窓・サッシ | ガラスに付いた手垢やヤニ、砂ボコリでできたカビ | 約1時間~ |
壁紙 | 各室の壁紙、廊下や階段などのくすみや汚れ | 約1時間~ |
エアコン | エアコンの室内・室外にあるカビ・ほこり・汚れ | 約1時間~ |
その他オプションに含まれる内容
上記で説明したハウスクリーニングの作業内容以外にも、以下のサービスがオプションとして用意されています。
・一戸建て住宅の外壁
・天井、屋根裏の清掃
・キッチン、浴室、トイレ、エアコンの抗菌・防カビコート
・ロフトの清掃
・クロスの張り替え
・畳の表替えと裏返し
・お墓の清掃
このようなオプションサービスは、業者によって組み合わせが異なるため、まずは清掃が必要な作業内容を元に、ハウスクリーニング業者に相談することをお勧めします。
ハウスクリーニングの費用相場
ここまで、ハウスクリーニングの作業箇所や作業内容、それぞれ目安の作業時間について説明しました。
実際にハウスクリーニングを依頼する場合、どのくらいの費用になるのでしょうか。
そこで、「居住中・空室・家事代行」の3つの依頼シーンに分けて、それぞれの費用の相場について見ていきましょう。
居住中のハウスクリーニング費用の相場
居住中と空室ではハウスクリーニングの相場が大きく異なり、居住中のクリーニングは空室時に比べて相場が高くなります。
主な理由としては、家具や荷物があると清掃スタッフの作業量が増えてしまったり、家具家財を汚さないようにする養成処理をしたりする必要があるためです。
賃貸から退去時のハウスクリーニング費用の相場は、以下の通りです。
部屋の広さ・間取り | 費用 |
ワンルーム、1K | 15,000~30,000円 |
1DK、1LDK | 28,000~35,000円 |
2DK、2LDK | 40,000~45,000円 |
3DK、3LDK | 60,000~65,000円 |
4DK、4LDK~ | 65,000~130,000円 |
空室のハウスクリーニング費用の相場
空室クリーニングの部屋の部屋の広さや間取りに対して、ハウスクリーニング費用の相場は以下の通りです。
部屋の広さ・間取り | 費用 |
ワンルーム、1K | 15,000~25,000円 |
1DK、1LDK | 22,000~25,000円 |
2DK、2LDK | 39,000~31,000円 |
3DK、3LDK | 42,000~45,000円 |
4DK、4LDK~ | 46,000~100,000円 |
同じ間取りでも述べ面積が広かったり、汚れ具合がひどかったりすると、費用が高くなる場合があります。
家事代行として依頼するハウスクリーニング費用の相場
居住中や空室は、家全体のハウスクリーニングの費用相場でしたが、家事代行として依頼する場合、それぞれのハウスクリーニング箇所における費用の相場を見ていきましょう。
それぞれのハウスクリーニング箇所のおける費用の相場は以下になります。
場所 | 費用相場 |
玄関 | 10,000円~13,000円 |
台所 | 15,000円~25,000円 |
換気扇・レンジフード | 10,000円~16,000円 |
浴室 | 13,000円~18,000円 |
洗面・脱衣所 | 6,000円~9,000円 |
トイレ | 7,000円~10,000円 |
ベランダ | 10,000円~16,000円 |
窓ガラス・サッシ | 1㎡あたり 1,000円~ |
壁紙 | 1㎡あたり 1,000円~ |
エアコン | 1台あたり 11,000円~21,000円 |
床(ワックス込み) | 1㎡あたり 1,100円~ |
ハウスクリーニング業者によっては、「水回りセット」や「部屋まるごとプラン」など、様々なプランを用意しているところもあります。
作業時間が短縮されるだけでなく料金もお得になるため、まとめて依頼する場合は効率的でお得なプランと言えるでしょう。
ハウスクリーニング費用を安く抑えるポイント
ここまで、ハウスクリーニングを依頼する際に「居住中・空室・家事代行」の3つの依頼シーンに分けて、それぞれの費用の相場について説明しました。
ここからは、ハウスクリーニングの依頼を検討している方が少しでも安く抑えたいという要望にお応えして、ハウスクリーニング費用を安く抑える5つのポイントについて紹介していきます。
ポイントその①:できるだけまとめて依頼する
先程も説明しましたが、大手ハウスクリーニングの業者では、セットプランを設けているケースが多く、複数箇所をまとめて依頼することでハウスクリーニング料金を安く抑えることができます。
少しでも汚れが気になる箇所が複数あるという場合は、まとめて依頼することを心掛けましょう。
ポイントその②:繁忙期よりも閑散期を狙う
ハウスクリーニング業界の繁忙期は大掃除が集中する12月と新年度を迎える3月となり、その時期から離れると閑散期に依頼すると安く抑えることができます。
ハウスクリーニング業者にとっての閑散期は秋の9・10月頃となり、この時期は、エアコンクリーニングの繁忙期から一気に落ち着き、人手や時間的にも余裕が出てくるため、時期的な制約がない方はできる限り閑散期を狙いましょう。
ポイントその③:複数の業者に相見積りをする
ハウスクリーニングを依頼する際は、必ず複数の業者から相見積りを行いましょう。
ハウスクリーニングと言っても、サービス内容や料金体系など業者によって異なるため、できる限り広い視野で比較検討することをお勧めします。
ポイントその④:空室にした状態で依頼する
家具を全て運び出し空室にした状態で、ハウスクリーニングを依頼すると安くなります。
先程も説明しましたが、居住中に比べて空室時の依頼は20%~50%程費用が安くなるでしょう。
もし、賃貸物件の退去時などにハウスクリーニングをお考えの場合は、荷物を全て搬出してから依頼することをお勧めします。
ポイントその⑤:家事代行も利用する
ハウスクリーニングの料金を安く抑えて全体をキレイにしたい場合は、「家事代行」を検討してみてください。
専門的な道具を使用しない分、気軽に支払える料金で清掃することができます。
大手ハウスクリーニング業者では設けられていない箇所や要望に対して、柔軟に対応してくれでしょう。
ハウスクリーニング業者の選び方と注意点
ここまで、ハウスクリーニングの料金を少しでも安く抑えるポイントについて説明しましたが、「ハウスクリーニング業者ってどのように選べばいいの?」と疑問に思う方もいるかと思います。
そこで、ここからは失敗しないハウスクリーニング業者の選び方と注意点について見ていきたいと思います。
選び方①:相場よりも不自然に安い業者は要注意
ハウスクリーニングの業者をまとめた総合サイトなどで、一括見積りを行い、比較検討される方も多いかと思いますが、不自然に価格の安さを押し出している業者は注意が必要です。
例えば、料金表示が「〇〇円から」「〇〇円~」となっている場合は、加算式で料金を上乗せされる恐れがあるため、そのような料金表示が出てきた際は、要注意です。
選び方②:清掃に来るスタッフに着目しよう
ハウスクリーニングは、人が提供するサービスとなり、清掃には専門的な知識や技術が必要です。
人手が不足している業者だと雇ったばかりの派遣アルバイトが清掃スタッフとして来るケースも多くあるため、清掃に来るスタッフに着目することをお勧めします。
もし、見積りの段階でどのような知識やスキルを持っているのかを事前に確認することができれば、品質の低いサービスを避けることができるでしょう。
選び方③:損害保険に加入している業者か確認しよう
業者にハウスクリーニングを依頼する前は、「損害賠償保険」に加入しているかどうかを確認しましょう。
いくらプロの清掃スタッフであっても、クリーニング中に家財や家具を破損してしまう可能性もはゼロではありません。
そのため、万が一に備えてハウスクリーニング業者側で損害賠償保険の加入をしておくことをお勧めします。
場合によっては、損害保険が別料金になっていることがあるため、依頼前に一度確認するようにしましょう。
おすすめのハウスクリーニング業者3選
ここまで、失敗しないハウスクリーニング業者の選び方と注意点について説明しました。
最後におすすめのハウスクリーニング業者を3社ピックアップしましたので、是非参考にしてみてください。
それでは、おすすめのハウスクリーニング業者3選をご紹介します。
ハウスクリーニング業者①:おそうじ本舗
ハウスクリーニング業界の成長企業として知られ、全国展開をしている大手のグループです。
価格とサービスにこだわりがあるため、キャンペーンの時期を上手く狙うと安く抑えることができますよ。
ハウスクリーニング業者②:ユアマイスター
ユアマイスターは様々な業者の中から依頼したい業者を選んで依頼できるサービスです。
分かりやすい料金設定と、依頼者からの実際の口コミを見て比較することができまた、支払いは作業翌月にクレジット払いというのも安心できる点です。
個人業者が多いため料金が割安だったり、追加サービスを受けられる事もあります。
ハウスクリーニング業者③:おそうじ革命
東京・大阪と一部の地域のみサービスを提供し、2社と比べてサービスの範囲が狭いですが、コストパフォーマンスがダントツで良いです。
東京・大阪にお住まいの方は、良心的な価格でハウスクリーニングを受けることができるでしょう。
ハウスクリーニングの作業内容、費用の相場について|まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はハウスクリーニングとは何か、作業内容や費用の相場、業者の選び方、注意点などにいてご紹介しました。
今や、引っ越し時や家の大掃除などの場面でハウスクリーニングの専門業者に依頼する方が増えてきています。
ハウスクリーニングといっても大がかりなイメージではなく、家事の延長線上としてサービスを行う業者もあります。
忙しいOLの方や、お子さんがおられる方、ご年齢の方が「ハウスクリーニングを賢く上手に利用する」ことであなたなの大事な時間を守ることができます。
この機会に、ハウスクリーニングのプロに依頼してキレイな家で気持ちよく過ごしてみてはいかがでしょうか。
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