エアコンから出る嫌な臭い―。臭いの正体は、内部に潜むカビなんです。
カビを放置すると、エアコンの不調や故障に加え、アレルギーや喘息といった病気のリスクも高まります。
今回は、そんなエアコンのカビ対策に効果的な掃除方法をご紹介!
自分で簡単にできる予防法もまとめましたので、ぜひご覧ください。
目次
エアコンにカビが発生する3つの原因
エアコンはお風呂場やキッチンと並んで、家の中でもとくにカビが生えやすい環境と言えます。
そして住み着いたカビはあっという間に繁殖し、エアコンから送り出される風によって部屋中に拡散されてしまいます。
そんな厄介なエアコンのカビ、原因は一体何なのでしょうか?
カビにとって快適な環境として、以下の3つの条件が挙げられます。
1.湿度|60%を超えると要注意
カビは湿度60%を超えると発生しやすくなり、80%を超えると繁殖力もぐんと上がります。
季節にもよりますが、家の中の湿度は30%~80%ほど。
カビが生えやすいイメージの梅雨~夏にかけては湿度が上がりやすく、一見乾燥しがちな冬も、風邪やインフルエンザ対策として加湿器を利用する家庭では60%を超えることも。
そもそもカビは季節問わず一年中室内に潜んでいるので、冬だからといって油断はできません。
2.温度|20~35℃で発生率アップ
カビの発生は温度によっても左右されます。
カビにとって快適な温度は20℃~35℃で、25℃前後のときに最も発生率が上がります。
そしてそこに湿度の条件が揃うことで、カビはさらに発生しやすくなります。
湿度と温度は併せてチェックするようにしましょう!
3.カビのエサとなる汚れ|ホコリ、タンパク質、皮脂など
カビの発生の原因、3つ目はホコリや油分などの汚れです。
発生したカビは、空気・水分・汚れなどを栄養源に、どんどん繁殖を繰り返します。
空気は取り除きようがないので、できるだけエアコン内部に水分が溜まらないようにすることと、定期的な掃除でホコリや油分などを落としてあげることが大切です。
エアコンのカビを放置すると病気のリスクも
カビを放置したままのエアコンを使い続けると、風やホコリに乗ってカビが部屋中に飛び散ってしまいます。
飛び散ったカビが体内に入ると、目の痒みや鼻炎などのアレルギー疾患に加え、喉や気管支、肺へと続く呼吸器に異常が出る恐れもあります。
また、過敏性肺炎の70%以上を占めると言われている夏型過敏性肺炎は、カビが原因で起こる恐ろしい病気です。
高齢者や小さなお子さん、ペットがいるご家庭はとくに注意しましょう。
エアコンのカビ予防には
このように、エアコンのカビを放っておくと、様々な病気のリスクが高まります。
カビ掃除は繁殖が進めば進むほど大変になるので、まずはカビを発生させないための予防が肝心です。
フィルターは定期的に掃除
カビ予防に欠かせないのが定期的なフィルター掃除!
エアコンのフィルターには、カビのエサとなるホコリや油分が付着しています。
最低でも1ヵ月に1度は掃除しましょう。
使用頻度の高い部屋や油汚れが溜まりやすいキッチン周りのエアコンは、2週間に1度のペースがおすすめです。
冷房や除湿の使用後は送風運転を
エアコン使用後、とくに冷房や除湿を使った後は、送風モードで運転してからスイッチを切るようにしましょう。
送風モードはエアコン内部にこもった水分を飛ばして、エアコン内部を乾燥させる効果があります。
時間は長ければ長いほどいいですが、最低30分~1時間が目安です。
室内の換気も忘れずに
室内自体の湿度が高いと、せっかく送風運転してもすぐにまた湿気が溜まってしまいます。
冬に窓を開けるのは勇気がいりますが、定期的に外気を取り込むことで、室内と外の温度差がなくなり、結露の発生が抑えられます。
住環境によって換気が難しい場合は、除湿器を設置するなどして室内の湿度を下げましょう。
自分でできる?効果的なエアコン掃除の方法
すでにカビが発生してしまった場合は、上記の予防法だけでは不十分です。
カビの繁殖スピードを抑えることはできますが、一度発生したカビはまだ内部に留まったままとなっています。
一度発生したカビを取り除くためには、やっぱりエアコン掃除が必要不可欠!
ということで、ここからはカビの除去に効果的な掃除方法を、フィルター・内部・吹出し口の場所ごとに詳しく解説します。
フィルターの掃除
まずは、カビの予防法でもお伝えしたフィルター掃除からです。
フィルターはホコリやハウスダストの温床です。
フロントカバーを開けたら、まずはそのままの状態で目立つホコリを掃除機で吸い込みます。
これはフィルターを取り外す際に、ホコリやカビ菌が空中に飛び散るのを防ぐためです。
大体きれいになったらゆっくりとフィルターを外して、取り損ねた細かなホコリや汚れをとっていきます。
掃除機や水洗いでホコリを隅々まで落とし終えたら、陰干ししてしっかりと乾燥させましょう。
フィルターに残ってしまった水分は新たなカビの原因となります。
吹き出し口の掃除
エアコンの吹出し口に、ポツポツとした黒い汚れを見かけたことはありませんか?
それがまさにカビの正体です。
ガーゼなどの柔らかい布で、汚れを拭き取ってしまいましょう。
手が届かないところにある汚れは、ガーゼを巻いた割り箸などで拭き取ると良いですよ。
その際、消毒用アルコールやエタノールを使うのもおすすめです。
カビはアルコールに弱いので、ガーゼをアルコールスプレーで軽く湿らせてから拭き取ると、カビ掃除&カビ予防により効果的です。
内部の掃除
フィルターに溜まったホコリは、少しずつフィルターを通り越してエアコン内部へと吸い込まれていきます。
フィルター掃除をまめにしておくことで内部の汚れはかなり抑えることはできますが、すでに吸い込まれてしまったホコリは、エアコンクリーニングで取り除くしかありません。
フィルターや吹き出し口の掃除と違って、内部の掃除を自分で行うのはとても難しいです。
エアコンクリーニング・洗浄には、パーツを分解しなければならないので、相当な知識と労力を要します。
電解部分を水に濡らすと感電したり故障したりといったリスクもあるため、自分で行うのは絶対にやめましょう。
まとめ|しつこいカビ退治はプロに依頼しよう!
エアコンのカビは、定期的な掃除や使用後の送風運転、室内の換気によって予防することができます。
エアコン内部に発生してしまったカビは直接洗い流して落とすしかありませんが、エアコン内部のクリーニングは事故や故障といったリスクを伴うため、自分で行うのは非常に危険です。
故障によって修理や買い替えが必要となった場合大変な出費になるので、
多少お金はかかってもプロの業者に依頼した方がお得&確実です!
エアコンクリーニングは、1年に1回が目安です。
フィルターや吹き出し口をまめに掃除している場合、さらに回数は抑えらえますので、エアコンの臭いやカビにお悩みの方は検討されてみてくださいね!
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