エアコンの暖房はいつ頃から使い始める人が多いのでしょうか?
できるだけ電気代を節約するため、寒さの限界が来るまで我慢するという方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし暖房は使い始める時期よりも、使用方法こそが重要なんです。
今回は冬の電気代を節約した方のために、暖房の賢い使い方についてお話します。
「暖房の設定温度は何度がベスト?」そんな疑問も解決します!
目次
エアコンの暖房はいつから使い始める?
総務省の報告によると、2人以上世帯の光熱費の全国平均は11月頃から上がり始め、12月でぐんと上昇することがわかっています。
エアコンの消費電力は家庭の光熱費の大部分を占めるので、一般的には11月から12月にかけて暖房を使い始める家庭が多いと推測できます。
暖房に切り替えるタイミングは人それぞれ
日本は地形的に寒暖差が大きい国なので、暖房の使用状況も北部と南部で異なります。
北部では10月から暖房を使い始める地域も見られますが、関東から南西にかけては11月後半から使い始めるケースが多いようです。
とはいえ寒さの感じ方には個人差がありますし、家族構成等によって生活様式も変わるため、「暖房を使い始めるタイミングは人それぞれ」と考えてよいかと思います。
暖房の設定温度は何度すべき?
暖房を使うときに気になるのが、設定温度ですよね。
設定温度を何度にするかで、電気代はかなり変ってきます。
とくに冬は1年の中で最も室内と屋外の温度差が大きくなります。
そのため夏場の冷房よりも消費電力が増え、電気代も高くなってしまうのです。
暖房の設定温度の目安は20℃
環境省は暖房使用時の室内の温度を20℃に推奨しています。
そのため、暖房の設定温度も20℃前後を目安にすると良いでしょう。
暖房の設定温度を間違えるとどうなる?
暖房の消費電力は非常に大きいため、設定温度を上げるとその分電気代も一気に高くなります。
暖かい室内に慣れるとつい設定温度を上げたくなってしまいますが、上着を1枚羽織ったり、足元にブランケットをかけたりするだけでも体感温度は変わってきます。
ちなみに一般的なエアコンは、設定温度を1℃下げるだけでも約10%の節電効果があると言われています。
電気代が安くなる上、CO2の排出量も削減できるので、地球温暖化防止にも役立ちます!
効果的な部屋の暖め方・暖房の設定方法
暖房の電気代を節約するためには、設定温度以外にも重要なポイントが3つあります。
冬場の暖房は毎日使うものなので、これを頭に入れておくだけでかなりの節約・節電につながります。
1.自動運転モードを使う
メーカーや機種によって表記は変わりますが、暖房には基本的に「弱・中・強・自動」などの運転モードがあります。
節約のために弱に設定するという方もいらっしゃるかもしれませんが、これが逆効果になることも!
自動モードにすると、暖房の付け始めは効率よく部屋を暖め、ある程度暖まると温度をキープするための運転へと切り替わります。
無駄な電力を消費しないので、余程のことがない限り自動運転モードで使用しましょう。
2.風向きは下向きにする
また、暖かい空気は上に溜まる性質があるため、風向きは下に設定するのがおすすめ。
ルーバーの角度は、リモコンの風向きボタンを押すことで簡単に変えられます。
足元が温まることで体感温度も高くなりますよ。
3.暖房は基本つけっぱなしに
そして暖房は基本的につけっぱなしでOKです。
節約のためについ消したくなることもあるかもしれませんが、それは逆効果!
冷えてしまった室温を再び上げるには大きな電力を消費します。
一方、設定温度をキープするだけなら消費電力はそれほどかからないので、一時的につけたり消したりせず、設定温度を下げながら様子を見ましょう。
暖房の電気代をさらに節約するためには
さてここからは上級編として、暖房の電気代をさらに節約するための5つの対策をご紹介します!
消費電力を抑えるためには、部屋の温度を保つこと・そしてエアコンの運転効率を上げることが重要です。
それでは具体的な方法について見ていきましょう。
1.窓際を断熱して部屋の温度をキープ
室外の冷気が入り込みやすい窓際に断熱を施すと、室温を維持しやすくなります。
- 窓ガラスに断熱ガラスを使う
- 内窓を付ける
- 窓に断熱シートや断熱材を貼る
- 断熱カーテンを付ける
- サッシと窓の隙間にガードシールを貼る
1、2は自分で行うにはハードルが高いので、手軽にできる方法としては3~5がおすすめです。
断熱材や断熱カーテンはホームセンター等で販売されています。
また、隙間ガードシールは100円ショップでも購入できますよ。
2.サーキュレーターで部屋の空気を循環させる
室内の温度にムラがあると、体感温度が寒く感じてしまうので、つい暖房を無駄に使ってしまいます。
部屋全体を暖めるには、サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させるのが効果的!
サーキュレーターは、エアコンの対角線上に置いてエアコンに向けて送風しましょう。
暖房単体で使うよりも消費電力が少なく済むので、電気代を節約できます。
3.加湿器を使って湿度を上げる
湿度は体感温度に大きく影響します。
冬は空気が乾燥しやすいため、加湿器を使って部屋の温度と湿度を一緒に上げると、体感温度がより高く感じられますよ。
さらに肌の乾燥や風邪やインフルエンザの感染予防にもなるので、一石三鳥に!
加湿器を使用する際は、下記の3点に注意です。
- 窓から離して置く
- エアコンの風が直接当たらないようにする
- 新鮮な水道水を使う
窓の近くに加湿器を置くと、結露が生じてカビが発生しやすくなるので、できるだけ窓から離して設置しましょう。
エアコンの真下に置くと、蒸気が部屋全体に行き渡りやすくなります。
ただしその際加湿器に直接風が当たらないよう、風向きを調節してください。
また加湿器のタンクに入れる水は、必ず新鮮な水道水を使いましょう。
浄水器の水やミネラルウォーターは雑菌が繁殖しやすいため、加湿器には不向きです。
4.エアコン掃除で夏に溜まった汚れやカビを落とそう
暖房の電気代を節約するためには、定期的なフィルター掃除も重要です。
ホコリが溜まったエアコンは、フィルターが目詰まりを起こして空気が通りにくくなるため、運転効率が低下します。
日頃からまめにフィルター掃除を行っているエアコンは空気の循環がスムーズなので、無駄な電力を使わず、電気代も抑えられます。
フィルター掃除は2週間に1回を目安に行いましょう。
5.秋はエアコンクリーニングにぴったりな時期
フィルターの内側に溜まったホコリは、自分で掃除することができません。
無理に分解して掃除しようとすると、故障や感電の恐れがあるので、必ずプロの業者に任せましょう!
自分では手が届かない内部の汚れやカビを綺麗さっぱり取り除くことができます。
エアコンクリーニングの頻度の目安は1年に1回です。
おすすめのタイミングは、暖房を使い始める前の秋か、暖房の使用が落ち着く春。
この時期は予約が取りやすく、お得なキャンペーンが実施されていることも多いので、エアコンクリーニングにぴったりですよ!
まとめ|暖房の設定温度や使い方を見直して節約しよう
暖房の電気代は、設定温度を何度にするかでかなり大きく変ってきます。
まずは環境省が推奨する20℃を基準に、重ね着やブランケットなどを使って体感温度を調節してみてください。
部屋全体を暖めるためには、サーキュレーターや加湿器の併用もおすすめです。
今回ご紹介した5つの対策を参考に室内環境を整えて、冬の厳しい寒さを乗り切りましょう!
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