鼻のムズムズや目の痒みを引き起こす花粉症。
春のイメージが強いですが、地域によっては季節関係なく飛散している花粉もあるなど、1年中頭を悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな花粉症対策に効果的なエアコンの使い方について解説します。
エアコン内部に入る花粉の除去や、フィルター掃除についても詳しくまとめましたので、ぜひ参考にされてください。花粉症対策が必要な時期はいつ?
花粉症の原因として最も多いのがスギ花粉で、次に多いのがヒノキ花粉です。
スギ花粉のピークは2月から4月、ヒノキ花粉のピークは3月から5月なので、2月から5月頃までに症状が現れる方が多いようです。
しかしスギとヒノキ以外にも、イネ科の花粉が5月から10月、キク科の花粉が9月から11月にかけて飛散するので、日本ではほぼ年間通して何らかの花粉が飛んでいるんです。
春花粉、秋花粉の両方に反応してしまう方は、2月から11月頃まで花粉症対策が必要ということになります。
エアコンを使うと外の花粉が入る?
そもそもエアコン使用中に屋外の花粉が入ってくることはあるのでしょうか?
答えは「NO」です。エアコンは、室内の空気を温めたり冷やしたりして循環させているので、外から取り込んだ空気を使うことはありません。
ですので、エアコン内部に溜まった花粉は、外から入ってきたわけではなく、元々室内に漂っていた花粉ということになります。
室内の花粉をエアコンが溜め込む
花粉を室内に持ち込むと、それをエアコンが吸い込んでしまうので、フィルターやエアコン内部に花粉がどんどん溜まっていきます。
内部に溜まった花粉は、エアコンから送り出される風に乗って、再び室内へと飛び散ります。
エアコン運転時、花粉によるアレルギー症状が出るのはそのためです。
花粉を室内に持ち込まないためのポイントは以下の通りです。
- 洋服に付着した花粉をはらってから室内に入る
- 帰宅後すぐに、うがい・手洗い、洗顔をする
- 洗濯物は室内干しする
外にいる私たちの身体や洋服には、無数の花粉が付着しています。
玄関先で花粉を出来る限り落としてから室内に入るようにしましょう。
また外に干した洗濯物にはあっという間に花粉が付着してしまうので、花粉が気になる時期は乾燥機の使用、もしくは室内干しがおすすめです。
エアコンの花粉症対策に効果的な5つの方法
とは言え、どれだけ気を付けていても室内に入る花粉を0にすることはできません。
髪の毛や洋服に付いた花粉を全てふるい落とすのは不可能ですし、玄関や窓をわずか数秒開けただけでも花粉はどんどん入ってきます。
そこで重要となるのが、エアコンの使用方法です。
自宅のエアコンの使い方をちょっと工夫するだけで、室内の花粉の飛散をかなり抑えることができるんです。
1.加湿器で室内の花粉を下に落とす
室内の花粉は、空気中をさまよったり、カーテンや家具に付着したりと、室内のあらゆる場所に留まっています。
そこで効果的なのが加湿器の使用です。
晴れの日より、曇りや雨の日の方が花粉症の症状が出づらいと感じたことはありませんか?
これには湿度が大きく関係しています。
花粉の粒子は水分を含むことで重くなり、地面へと落ちていきます。
これと同じ状況を作り出してくれるのが加湿器です。
加湿器から出た水蒸気は、空気中に留まった花粉をキャッチして、床へと落してくれるのです。
そのため、エアコンを使用する際は加湿器も併用するようにしましょう。
2.空気清浄機で床に落ちた花粉を除去
さらに、空気清浄機も同時に使用すると効果は倍増!
空気清浄機が床に落ちた花粉を吸い込んでくれるので、室内の花粉の量をかなり抑制できます。
その際、注意すべきなのが設置場所です。
空気清浄機は基本的に、壁や他の家具から離して設置するよう推奨されています。
おすすめは部屋の真ん中!効率よく空気を循環させることができます。
また、玄関や入り口付近に置くのも効果的。
帰宅後室内に侵入する花粉の量を抑えることが出来ます。
そして重要なのが、加湿器との距離をしっかり取ること。
空気清浄機と加湿器を並べておくと、空気清浄機のフィルターが湿気てしまい、カビや故障の原因にもなりかねません。
まずは空気清浄機の置き場所を決めて、そこから離れた場所に加湿器を設置するようにしましょう。
3.フィルター掃除は定期的に
またエアコンや空気清浄機のフィルターは定期的に掃除するようにしましょう。
フィルターに花粉を溜め込んだままエアコンや空気清浄機を使用し続けると、中に吸い込んだ花粉を再び室内へとまき散らしてしまいます。
どちらも2週間に1度のペースで行うと良いでしょう。
4.花粉対策フィルターシートを設置
最近、量販店やネット通販で、花粉をキャッチしてくれるエアコンフィルターシートも販売されています。
フロントパネルに設置するタイプと、天面部分に設置するタイプがありますが、どちらも貼るだけで花粉やホコリをキャッチしてくれるので、とってもお手軽です。
エアコン掃除が楽になるだけでなく、消臭効果も高まるそうですよ。
5.部屋の掃除も忘れずに
どれだけ入念に花粉対策をしても、人の出入りがある以上必ず花粉は入ってきます。
床の掃除機がけはまめに行いましょう。
そして意外と見落としがちなのがカーテンです。
粘着クリーナーで、カーテンに付着した花粉をしっかり取り除くのがポイントです。
エアコン内部の掃除はプロに依頼
すでにエアコン内部にまでホコリや花粉が入り込んでしまった場合、エアコンを分解してクリーニングするしか方法はありません。
エアコンは自分で分解することができないので、内部のお掃除はプロの業者に依頼しましょう。
エアコン内部には水に濡らしてはいけない電解部分があるので、無理に洗浄しようとすると故障や感電等のリスクが生じます。
エアコンクリーニングの目安は1年に1回です。
花粉の飛散とエアコン使用が落ち着く10月~11月にかけては、予約が取りやすく、料金もお得に依頼できることが多いようです!
まとめ|エアコンの花粉症対策に効果的な方法
ということで今回は、エアコンの花粉症対策に効果的な5つの方法についてお届けしました。
加湿器や空気清浄機、エアコンフィルターを使うことで、室内に飛散する花粉はかなり除去することができます。
そして、定期的なフィルター掃除と年に1度のエアコンクリーニングも忘れずに。
花粉対策にはもちろんのこと、カビの抑制やエアコンの臭い対策にも繋がるので一石二鳥です!
花粉症などのアレルギー症状にお悩みの方は、ぜひ今回の記事を参考にされてくださいね。
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