近年販売されているエアコンのほとんどに付いている送風機能。
みなさんは使いこなせていますか?
実はちょっと使い方を工夫するだけで、電気代が一気にお得になるんです。
今回はそんな送付運転の仕組みやメリットをご紹介!
送風機能がないエアコンの使い方もまとめましたので、ぜひ参考にされてください。
エアコンの送風機能とは
エアコンの送風機能とは、文字通り「風を送る」ために搭載された機能です。
意識的に使っている人は意外と少ないようですが、実は最近のエアコンは自動的に送風運転に切り替わる仕様になっています。
冷暖房を切った後、数分間エアコンが動いているのを見たことはありませんか?
あれこそが送風運転なんです。
送風機能はエアコンの性能を保つために欠かせない重要な役割を担っています。
送風運転の仕組み
冷房や暖房は、室内から取り込んだ空気を内部の熱交換器で冷やしたり暖めたりします。
そしてその空気を吹き出し口から送り出すことで、部屋の温度を調節します。
一方送風運転は、取り込んだ空気をそのまま吹き出し口から排出するだけなので、熱交換器で空気の温度を変える必要がありません。
これが、冷暖房と送風機能の仕組みの違いですね。
ちなみに熱交換器はエアコン本体と室外機に搭載されていますが、どちらも冷暖房時にしか使わないので、送風運転の時は室外機も止まったままなんです。
送風運転時の電気代
送風運転時は風を送り出すためのファンしか使わないので、その分電気代も安くなります。
「風を送り出すだけなのにエアコンを使うのはもったいない」と思われている方もいるかもしれませんが、送風機能の電気代は扇風機使用時とほぼ同じ!
1時間あたりの消費電力は12Wなので、電気代の目安はたった0.3円ほどなんです。
24時間付けっぱなしにしても、7.2円しかかかりません。
冷暖房は設定温度によって消費電力が大きく変わるので一概には言えませんが、消費電力をぎりぎりまで抑えて使用したとしても、1時間あたり3円以上かかるのが一般的で、高い場合1時間あたり40円程にも上ります。
送風運転時の電気代は、少なく見積もっても、冷暖房の1/10以下ということになりますね!
送風運転のメリット
送風運転は、どう使いこなすかでさらに節約が期待できます。
ここからはそんな送風運転のメリットについてまとめてみました。
電気代を節約できる
たとえば外から帰宅後、閉め切っていた部屋の暑さにすぐに冷房を付けたくなる時はありませんか?
実は屋外よりも室内の温度の方が高い状態で冷房を付けると、相当な消費電力を使ってしまうんです。
こういった時は、冷房を使う前に窓を開けて送風運転をオン!
窓を開けただけだと、部屋の温度が下がるまで時間がかかってしまいますが、送風機能を使うことで効率アップします。
数分間経って温度差がなくなってきたと感じたら、冷房運転に切り替えましょう。
これだけで、消費電力が大幅に抑えられ、電気代がかなり節約できます。
室内の空気を循環できる
温かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質を持っています。
室内に温度のムラがあると必要以上に冷暖房を使ってしまうので、その分電気代も上がります。
これを解決するのが、空気の循環です。
送風運転はサーキュレーターの代用として使うことで、室内の温度を均一にしてくれます。
さらに「少し暑いけど冷房を使うほどではないかな?」という場合、空気を循環させるだけでも体感温度が下がることもあるんですよ!
カビの発生を抑えられる
エアコンを付けると、酸っぱい臭いがすることがありませんか?
あの嫌な臭いの原因は、カビなんです。
ホコリや汚れに含まれているカビは、湿度が高ければ高いほど繁殖が進みます。
カビの発生を抑制するためには、ホコリや汚れを取り除くことはもちろんですが、エアコン内部に湿気を溜め込まないことが重要!
送風運転には、エアコン内部を乾燥させる効果もあるので、カビが発生しづらい環境に整えてくれます。
冷房を切ったのにしばらく動いていることがあるのは、内部を乾燥させるために搭載された自動機能なんです。
このように、送風機能は、エアコンの構造を考える上でも欠かせない機能と言えます。
送粉運転の効果的な使い方
このようなメリットを踏まえた上で、送風運転の上手な使い方についてまとめてみました。
ポイントは3つあります。
冷暖房の前に使う
屋外と室内の温度差がある時に使いましょう。
目安は数分~10分間ほど。
体感的に、温度差がなくなってきたなと感じたらOKです。
換気しながら使う
換気する時も、送風運転を忘れずに!
風が少ない日は、窓を開けているだけではなかなか換気が進みません。
送風機能を使って、効率よく空気を入れ替えましょう。
今年は新型コロナウイルスの影響によって、改めて換気の必要性が見直されてきています。
また、換気は風邪やインフルエンザ予防にも効果的です。
寒い時期にこそ送風機能を上手く使って、快適な室内で過ごしましょう。
送風と除湿の使い分け
送風機能と同様、使い方がいまいちわかりづらいのが除湿機能ですよね。
除湿機能は、室内の湿度を下げることに特化した機能です。
湿度を下げるためには、取り込んだ空気を冷やす必要があるので、冷房運転時と同様に熱交換器を使用します。
そして、空気が冷えることで発生した結露は、ホースを伝って室外へと排出されます。
このように仕組み自体は冷房機能とよく似ているので、除湿機能は弱冷房除湿とも呼ばれます。
一方送風機能は先ほども説明しました通り、熱交換器を使いません。
エアコン内部を乾燥させる機能はありますが、室内の温度・湿度に変化はないので、部屋の蒸し暑さが気になる時は、送風ではなく除湿機能を使いましょう。
エアコンに送風機能がない場合の代替案
多くのエアコンには送風機能が付いていますが、メーカーや型番によっては一部送風機のがない製品もあります。
そんな時は、冷房機能を代用しましょう。
使う時のポイントは、設定温度を最高まで上げるということです。
設定温度をギリギリまで上げることで、冷房運転でも自然に近い風が送り出されます。
空気を冷やす必要がないので、電気代も抑えられます。
「カビ予防をしたいけど、送風機能がない」という方は、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ|エアコンの送風機能の効果的な使い方
今回は、エアコンの送風機能についてお届けしました。
送風機能には、電気代の節約や空気の循環、カビ予防などたくさんのメリットがあります。
電気代もとってもお得なので、扇風機やサーキュレーター替わりにどんどん使って、快適な室内環境を目指しましょう。
また、送風運転を使用してもカビの臭いが取れないという場合は、エアコン内部の洗浄・クリーニングがおすすめです。
エアコンクリーニングは分解する必要があるため、自分で行うのは危険です。
故障や感電といったリスクもあるため、必ずプロに依頼しましょう。
コメントを残す