エアコン掃除をまめにしていても、内部のカビや汚れまでは落すことはできません。
最近は市販の洗浄剤やスプレーも販売されていますが、「使ったのに効果がなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
汚れが溜まったエアコンや室外機をそのまま放っておくと、エアコンの効きが悪くなるだけでなく、嫌な臭いやアレルギーの原因にも!
今回はそんなお悩みを解決してくれるエアコンクリーニングの効果についてお話します。
目次
プロによるエアコンクリーニング、作業の流れは?
わたしたちが普段できるのは、分解の必要がない表面の拭き掃除やフィルター掃除までです。
一方プロの業者によるエアコンクリーニングは、主に6つものステップで進められます。
エアコンの動きや汚れの溜まり具合を確認したら(1)、工具を使ってパーツを分解し(2)、周囲の壁や床を養生します。(3)
エアコンクリーニング専用の高圧洗浄機を使って、熱交換器とファンに溜まった汚れを徹底的に洗い流したら、細かなパーツも手で1つ1つ磨いていきます。(4)
業者によっては、サービスやオプションで防カビスプレーや抗菌コートの仕上げも受けられます。(5)
これにはカビが生えにくくなったり、菌の繁殖が抑えられたりといったメリットがあります。
最後に分解したパーツを全て元に戻して、正常な運転を確認したら作業終了です。(6)
このように、プロの業者は高い清掃技術を持っているだけでなく、エアコンクリーニング専用の高圧洗浄機や洗剤、コート剤を使用しているので、まるで新品のエアコンかのように蘇ることもあるんです。
エアコンクリーニングで得られる5つの効果・メリット
エアコンクリーニングには、衛生面だけでなく経済面・健康面にも大きなメリットがあります。
ここからは、そんなエアコンクリーニングで得られる効果やメリットについて、1つずつご説明していきます。
1.嫌な臭いが解消される
エアコンから漂う嫌な臭いのほとんどは、カビが原因で起こります。
カビは【汚れ・高い温度・高い湿度】の3つが合わさることで一気に増えてしまうため、エアコン内部はカビの繁殖条件が全て揃っているといってもいいでしょう。
「最近エアコンの臭いが気になる」と感じる方は、エアコンクリーニングの頃合いかもしれませんね。
2.カビや花粉症などのアレルギー対策にも効果的
カビは臭いだけでなく、咳や目の痒み、鼻炎などのアレルギー症状をもたらす場合があります。
そのまま放っておくと、呼吸困難や気管支炎といった重い疾患に悪化することも。
小さなお子さんやお年寄り、ペットのいるご家庭は特に注意しましょう。
またエアコンクリーニングは花粉症対策にも効果的!
エアコンは、空気と一緒に人の身体や家具についた花粉も吸い込んでいます。
フィルターを通り抜けた花粉は内部にどんどん溜まっていくので、自分でのお掃除は難しく、エアコンクリーニングで落とすしかありません。
3.冷暖房の効きが良くなる
ホコリや汚れが溜まったエアコンは空気の循環効率が悪くなるため、冷房や暖房が効きづらくなってしまいます。
フィルターや吹き出し口は綺麗に見えても、その下にある熱交換器のアルミフィンが詰まっていることも。
エアコンクリーニングは、このアルミフィンの根詰まりを徹底的に落としていくので、空気の流れがスムーズになり、冷暖房の効きが良くなるという効果があります。
4.運転効率が上がるので節電に繋がる
冷暖房の効きが良くなれば、無駄な電力消費がなくなり、電気代も安くなります。
エアコンの電気代は、一般家庭でかかる電気代の1/4にも上るというデータも!
消費の割合が大きいからこそ、運転効率を上げてできるだけ電気代を抑えたいですよね。
5.エアコンが長持ちする
エアコンの汚れを放置すると、内部に大きな負荷がかかり不具合や故障のリスクが高まります。
エアコンの修理費用の相場は、1万5,000円から5万円ほど。
買い替えになった場合、製品代+工事費+リサイクル料金を合わせると、10万円を超えることも珍しくありません。
「エアコンクリーニングって高そう…」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、日々の電気代が抑えられる&エアコンの寿命が長くなるということを考えると、経済的なメリットはかなり大きいんです!
エアコンクリーニングの効果を最大限得るためには
せっかくプロに依頼するなら、できるだけ高い効果を得たいですよね。
エアコンクリーニングを検討中の方は、下記の3つのポイントを踏まえたうえで、業者やプランを比較しましょう!
実績・経験豊富な業者に依頼する
業者を選ぶ際は、エアコンクリーニングの実績の豊富さで比較するのがポイントです。
スタッフの経験やスキルも業者によって様々。
大手業者はスタッフの育成に独自の課程や研修を設けているところも多いので、「確実に綺麗にしてほしい」「安心して任せたい」という方におすすめです。
オプションプランや室外機の清掃サービスの有無もチェック
仕上がりにこだわりたい方は、オプションプランの内容も事前に確認しておきましょう。
業者によっては、刺激の少ない洗剤を使ったエコ洗浄や、防カビスプレー、抗菌コートなどのオプションを無料~数千円で追加することができます。
また室外機の振動や騒音が気になる場合、室外機に不具合が生じている可能性が考えられます。
追加料金5,000円~8,000円程で室外機の清掃を依頼できるところもあるので、事前見積もりや作業前の点検時に聞いてみるといいかもしれませんね。
洗浄スプレーは効果が不十分!故障の原因にも?
近年ホームセンターやネットショップで、エアコン洗浄スプレーやエアコンクリーナーといった商品が販売されています。
安くてお手軽なので、「エアコンクリーニングを依頼する前に、まずは自分で掃除してみたい」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、洗浄スプレーやクリーナーでのお掃除はおすすめできません。
エアコンスプレーは洗浄液を使った後のすすぎができないため、熱交換器に薬剤の成分や湿気が残ってしまうのです。
それによって、カビの繁殖や固形化した成分による根詰まりが起こり、最悪の場合故障や水漏れを引き起こしてしまうことも。
電解部分や壁床の養生も必要になるので、体力的にもかなりの重労働な上、労力に見合った効果が得られない場合もあります。
コスパ的に見ても、エアコンクリーニングはプロに任せるのがおすすめです。
エアコンクリーニング、頻度の目安は1年に1回
エアコンクリーニングの頻度の目安は1年に1回ですが、エアコンの性能や使用環境によっては半年に1回行った方がいいケースもあります。
とくにキッチン周りのエアコンは空気と一緒に油脂を吸い込むため、どうしても汚れやカビが付着しやすくなります。
逆に日頃フィルター掃除をまめに行っている場合は、これより少なく済む場合もあります。
1年に1回をベースに、臭いや冷暖房の効きなどに応じて、できれば春・秋の閑散期に申し込むようにしましょう。
まとめ|エアコンクリーニングの効果と必要性
今回はエアコンクリーニングがもたらす5つの効果について解説しました。
エアコンクリーニングには、衛生面はもちろんのこと、電気代の節約やアレルギー症状や呼吸器疾患の予防など、経済面や健康面にも大きなメリットがあります。
月に2回のフィルター掃除と年に1回のエアコンクリーニングをベースに、快適な室内環境を心掛けましょう!
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